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予定日を超過したら

 お腹に赤ちゃんがいらっしゃる方は、その赤ちゃんがこの世に生まれてくる「予定日」というものをお医者さんや助産師さんから知らされていると思います。
この予定日がくわせものです。
妊娠初期や中期には特に気にならない事が多いようですが、臨月になると「今日か明日か」という雰囲気が、周囲に漂ってきます。
そして妊婦さんに「はやく産んで」と静かなるプレッシャーを与えるのです

 いいえ、私はそんなプレッシャーには縁がないわ。
そうおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。 何を隠そう、私自身もそうでした。
ところが、実際に臨月に入り、予定日が近づいてもお産の兆候が見られなかったり、予定日を過ぎても子宮口が開いていなかったり・・・。
親や友人からは「もう生まれた?」「まだ?」「早く知らせて」というメールや連絡がバンバン入り(生まれたら知らせるから放っておいて!)、医師からは計画出産の説明があり(まだ正産期の範囲なのにどうして?)、それを知った両親から「陣痛促進剤はこわい」という話をえんえん聞かされたり(そんな怖い話聞きたくない!)、周りがあまりにも騒がしくなって、も~~とんでもなくイライラさせられました。(笑)

 この騒がしさの原因は、「予定日を超過すると胎盤機能が低下し、母子の安全に不安が出てくる」という説や、「赤ちゃんが育ち過ぎて難産になる可能性が高い」という不安から生まれるように思います。

  実際に、そういう事はあるかと思います。
ただ、ここで思い出して欲しいのは、「予定日」というのはあくまで「目安の日」でしかないという事です。
予定っていうと、「あらかじめ定められた日」なので、どうしても「その日」にスポットがあたってしまいますが、正産期って、「予定日」の前3週間、後ろ2週間とけっこう長い範囲なんですよね。 だから本当は予定「日」じゃなくて「期間」って言った方がいいのかも・・・。
私は「予定日」という表現より「目安日」の方がもっと緩い感じでいいなと思ってます。

 だから、予定日を超過してもあまり心配しないで下さい。
医師の中には、予定日近くなっても子宮口が開いていないことで薬を使うことをすすめたり、予定日を超過したらすぐに誘発分娩を促す方もいらっしゃるでしょう。
それは、ほとんどの場合、あなたと赤ちゃんの安全を願ってのことです。 
陣痛促進剤の事故や、自分都合の医師の話を聞いたりするから不安にもなるでしょうが、ニュースになるのは問題が起こった時だけで、何事もなかった場合は報道されない事を思い出してください。 
人工的に出産を進めて元気な赤ちゃんを産んだお母さんもたくさんいます。
と同時に、正産期を過ぎてもゆっくり赤ちゃんの生まれてくる日を待ち、自然分娩で安産だったお母さんもいます。

 予定日を過ぎると、人工的なお産を選ぶか、自然に陣痛が来るのを待つか・・・。
そんな選択を迫られ、自分自身も不安になるし、周囲も騒ぐでしょう。
その時、大切なのは、お母さんの感覚だと私は思います。
赤ちゃんは、自分で生まれてくる日を決めているといいます。
その日は、自分の身体の感覚を静かに見つめていればなんとなくわかります。
例えば、お腹の張る回数とか、胃の圧迫感が落ち着いて来たとか、足の付け根が緩む感じがするとか、お産の兆候というものを徐々に、または急に感じるようになります。
私の場合は、予定日近くなっても胃の圧迫感がなくならなかったので「赤ちゃんはまだ下がってきてないからもう少しかかるだろう」という感じがしました。
だから、医師に「まだ全然子宮口が開いてないね」と言われた時も、心配になるというよりは「やっぱり~。っていうか、まぁ当然かな」と思いました。 
「おそらくこの日の夜あたりから陣痛がくるんじゃないか」というのも感覚的にわかり、本当にその通りになりました!
 お腹の中にいる赤ちゃんの体調も、10ヶ月近く一緒にいたのだから注意していればわかることがほとんどです。
予定日を過ぎて胎盤機能が急激に悪くなっていれば、明らかに赤ちゃんの元気がなくなるようです。 私の担当の先生は、「私なんかより、お母さんの感覚の方がずっと正しいと思うわ。 ある日、何の問題もなさそうなお母さんが突然、『なんか変だから』とやってきて診察したら、早期胎盤剥離だったの。 本人はいたって元気だったし、前日の健診でも赤ちゃんは元気だったからよく気がついたなってびっくりした」なんておっしゃってました。 (もちろん、このお母さんの赤ちゃんも帝王切開で元気に生まれて来たのでご安心を!)

 野性の感覚って、頭で考える事以上にすごいんですよ。
現代社会は情報がいっぱいで、時にふりまわされ、混乱もしますが、そういう時は素直に身体と心の感覚を見つめてみてください。

 この子は、自然に生まれてくる力があるのか、それとも医師の手伝いを必要としているのか。 
自分の身体を通して赤ちゃんに聞くことができるんです。
 
医療介入を受けることも、受けないことも、どちらも悪い事ではないと思います。
担当医師が信頼に値する人物かどうかも、お母さんの感覚が知っているはず。 
臨月になるまでお世話になってきたということは、信頼できる相手の場合がほとんどじゃないかしら。

 予定日が近いのに、お産の兆候が見られない。

 予定日を過ぎてまだ数日なのに誘発分娩を促された。

 そういう時、もしも不安になったら、静かに身体の声に耳をすませて下さい。
ワイルドセンスはとても正直に必要な情報を与えてくれます。

 赤ちゃんの顔を見るまであとわずか。 
生涯において、非常に短く貴重な妊娠期間もあとわずか。 
その特別な時間の最後の月をどうぞ穏やかに、そして大切に楽しんで下さいね!

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